2006年に村上ファンドの代表・村上世彰氏がインサイダー取引の容疑で逮捕された「村上ファンド事件」。
覚えている人も多いかと思います。
これ、私はまだ投資の世界には入っていない頃なんですが、非常に衝撃を受けたことを今でも覚えています。
事件の内容ももちろんですが、村上世彰という人物が非常に印象に残っています。
今考えると笑っちゃう話なんですが、それまで「株式会社」というものに対する日本人の捉え方は、「会社は社長のもので、株主は配当をもらえる権利を持っている人」という概念でした。
それを覆したのが村上氏です。
「もの言う株主」と呼ばれ、経営に口を出すようになり、世間から非難を浴びます。
今では株主が経営に口を出すことは当たり前ですが、当時はまだそういう考えを持っている人がほとんどいなかったんですね。
また、村上氏のエピソードとして有名なのが、小学生の頃に父親から、大学卒業するまでのお小遣いとして100万円渡された話。
その100万円で好きなものを買ってもいいし、友達と遊んで使ってもいい。
増やしたければ自分なりに考えて何かに投資してもOK。
自分の使いたいように使いなさい、と。
それで村上氏は株式投資にハマり、大学卒業時、その100万円は1億円を超えていたそうです。
このエピソード、私は大好きなんです。
これは子供へのお金の教育としても有効ですが、大人に対しても使えます。
財布の紐を奥さんに握られている家庭は多いと思います。
サラリーマンの月の平均の小遣いを新生銀行が調査したところ、36,747円という結果だったそうです。(昨年6月)
この小遣いを数ヶ月分まとめてもらって、どう使うかを自分で考える。
これが重要なのです。
同僚と飲みに行って愚痴をこぼすことに使ってもいいし、自己投資としてセミナーや書籍に使ってもいい。
もちろん金融商品に投資して増やしてもいいわけです。
そうやって自己責任のもと、お金の使い道を自分で考えるから、金融リテラシーが向上するのです。
さらに、その親の姿を見て育つ子供も自然とお金に対する考え方が身についていきます。
先進国で最下位と言われている日本人の金融リテラシーをあげるには、一人ひとりが学んでいくしかないんですね😊💦