日本人にはなぜか、
「お金を稼ぐことは汚いこと」
という価値観があります。
私が子供の頃、同級生にお金持ちの息子N君がいました。
友達数人でN君の家に初めて遊びに行ったとき、本当にびっくりしました。
大豪邸でテレビも大画面、大きなステレオ、リビングにはフカフカのソファー。
おもちゃも最新式のゲームだったり、なかなか手に入らないプラモデルやラジコンなど、僕たちのような貧しい家の子供が憧れるものはなんでも揃っていました。
羨ましいと思いつつ、帰り道に友達数人で
「N君のお父さんは悪いことしてるに違いない」
などと悪口を言ってました。
子供ながらに、普通の仕事をしていたらあんなにお金を稼ぐことなんてできるはずがない、と心の中で思っていたのでしょう。
また、必ずと言っていいほど、昔話に出てくる金持ちはみんな悪いヤツです。
ドラマでも映画でも金持ちは大抵悪役です。
そうやって、子供の頃から「金持ち=悪いヤツ」というイメージを刷り込まれてきたのです。
お金を稼ぐことは素晴らしいことだ、という教育をなぜしないのでしょうか?
江戸時代の格言で「百姓は生かさず殺さず」というものがあります。
年貢を取り立てる際に、取らなさすぎて豊かになられても困るし、取りすぎて死なれても困る。
程よくギリギリのラインで年貢を徴収するように、という意味です。(諸説あります)
また、「お金=力」なので、お金を持つとそこに権力が集まってきます。
世界の歴史を見ればわかるとおり、富裕層が時の権力者を転覆させることもあります。
要するに、管理する側(国・政府)は国民にお金を持たせない方がコントロールしやすいのです。
そのため、お金の教育が発達しなかったのでしょう。
今はインターネットで様々な情報を手に入れることができる時代です。
大人である私たちが自分自身でお金のことを学び、子供たちに正しいお金の知識を教えられるようになれば、将来、日本の経済は復活を遂げることでしょう😊